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床の間奪回 ー趣旨・心得・コンテンツー

 

[趣旨]
・ものと情報にあふれる住み家で、ものを取捨し整理してニュートラルな空間を見つけ出し、そこを我が家の床の間スペース=自分の心の置き場所として確保しよう。
・床の間スペースに見立てる場合にはメインとなる作品を設定(平面でも立体でもよい)し、別な作品や生花・石などを添えます。2~3点の作品または自然物を取り合わせることがひとつの眼目です。
・鑑賞会を兼ねて、床の間飾りの取り合わせの意図を解説し、またフリートークにより、各作品に対する感想や批評を語り合います。
・取り合わせのヴァリエーションを様々試みながら、「心地よい」あるいは「刺激的な」現代床の間飾りの可能性を探ります。
[心得]
1.床の間は家族の心の置き所である。
2.床の間は家内の特定の場所に、常時設定されているスペースである。
3.床の間飾り(Tokonoma Installation)の基本は、壁面を飾るものと床上を飾るものとで構成される。
  「家族の心が仮託されたもの」をメインとして、全体の趣向やバランスに留意しながら、第2、第3のものを取り合わせる。自然物を交えるのもよい。
4.年間を通じて、ときどき模様替えすることをお奨めする。
 季節感を愉しむことを主眼にすると、おのずから四季の移ろいに合わせた模様替えをしていくことになる。
5.他家を訪ねた際には、まずは床の間を拝見しながら挨拶を交わしたいものである。
[参考までに]
「(家の)造作は、用なき所をつくりたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合い侍りし。」   (吉田兼好『徒然草』第五五段)
  • ただし、吉田兼好の時代には、“床の間”はまだ出現していません。
[コンテンツ]
レクチャーの記録
コメント・感想集(レクチャー参加者による)
投稿作例集