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 『現代工芸論』 笹山 央著・市川文江編集

   
2014年4月5日発行
   発行所――蒼天社出版
   価格―――1,800円(本体)+税

   
詳細はこちらをご覧ください。


   
  
 
『現代工芸論』が東京都立高校の
  2015年度入学試験[国語]の問題に採用されました。




『現代工芸論』の内容(論点の紹介)

 『現代工芸論』で論じている内容は以下の通りです。

 1.現代工芸の社会的存在意義

@ 工業的生産(量産・複製品)と美術(アート)創作の間で「工芸の役割は〈いいもの〉を作ることである」

A  手仕事の再評価――コンセプチュアリズム批判(素材と技法なしに表現は成り立たない)

 2.〈いいもの〉とは?

@  用(はたらき)のあるもの

A  長く使って愉しめるもの

B  美しいもの(形の美・素材の美・わざの美・取合せの美)

C  くつろぎのあるもの

 3.「用の美」「用即美」の再考――「器(実用のもの)とオブジェ」の二元論的対立の克服

    @ 「用の否定」について――「美術」志向と機能主義

  A  民芸(民衆的工芸)における「用の美」「用即美」の考え方(「美の主体は民衆である。」)

 B  新しい「用の美」「用即美」とは?

 4.「長く使って愉しめるもの」を作るための条件とは?

@  現代生活の経済的環境(デフレ経済の中で手仕事をどう継続していくか)

A  永遠の美・はかなさの美・堅牢の美

 5.「形の美」をどう実現していくのか

@ 模写・模倣について――ミラーニューロンの話を参照しつつ

A  「繰り返し」仕事の意義

 6.「素材の美」

@  わざと「素材の美」の関係

A  特に自然素材の美について――「自然の色は彩度が高い」という命題

 7.「わざの美」  「わざ」をどう定義するか

      @  最小のエネルギー・最短時間で最大の成果を得る

      A   カオス情報を非デジタル的に一瞬の内に処理する能力

      B   モノにいのちを吹き込む能力

 8.「取合せの美」――茶の湯・料理・床の間・着物・室内装飾・庭園・和歌・俳諧・芸能・‥‥

@   西洋近代の芸術観の相対化

A  「和の思想」について

B  「もてなしは日本文化のエッセンス」をめぐって

   茶の湯、余白の美、間の文化、未完の美、など

 9.技法論―――表現と技術の関係

     @  技術とは? 技法とは? 技巧とは? 技能とは?

A  技術と表現の関係をめぐる6つの命題

 10.素材論―――表現と素材の関係

@  現代的造形の物質的基盤は複製素材であるということ

A  「素材の取り戻し」について

B  自然・アート・複製の関係――「自然は芸術を模倣する」をめぐって

 11.造形論の展望

  物質の変容・物質の可能性・物質の限界を超えること

 12.現代工芸のこれから―――二つの方向

     @   経済成長路線(デフレのリスクを負いつつ)にのっかりつつ。

     A  新たなローカリズムを模索しつつ。


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