第1回
2018年9月17日(月) 会場:土日画廊(中野区上高田)
メイン作品の作者:西村陽平、井上まさじ、井田照一(故人)
取り合せ作品の作者:兒嶋俊郎(兒嶋画廊)、大村俊二(ガラス)、伊藤昭仁(陶芸)、角好司(漆芸)、
岸野承(木彫)、河野隆英(石彫)、中野みどり(紬織)、縄文土器、縄文石器
壁に沿って床の上に板一枚置けば、床の間スペースになる、という考えでスペースを確保します。
西村陽平の平面作品+兒嶋俊郎作の彫刻作品+百日紅の花(花器は縄文土器の欠片)
西村陽平さんの創作テーマは「物質の変容」「移ろひ」です。
兒嶋俊郎の作品タイトル「宿神(翁)」は、生と死をめぐる日本古代の呪術的な観念を表しています。
翁=嬰児(死と誕生のダブルイメージ)をベースに、日本文化の特質をなす「移ろひ」を観じたので、西村作品と取り合せることにした。
彫刻「宿神(翁)」の素材は百日紅ということで、第二の添えに百日紅の花を配した。
器は縄文土器の欠片です。
西村作品+縄文期の出土品
床の置物は縄文期の出土物で、ブランクーシの彫刻に通じる超モダンな造形です。
(参加者のコメントより)
「両方が合いすぎてないというところが面白い。でもこの2点だけで成立している世界、とも感じる。平面作品の横一文字が見えてくるところも面白い。」
「壁の横のラインがないところでセッティングするともっとよかったね。」
井上まさじの作品+西村陽平のオブジェ作品+柿の葉(グラスは大村俊二作)
第1回レクチャーは、西村作品と井上作品をメインにしたので、両者の取り合わせを一例考えました。
両者の作品は、偶然と必然を絶妙に交錯させる点に接点が認められるかと思います。
そしてその造形は‟自然”に向かっていると言えるでしょう。
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井上まさじ作+伊藤昭仁作 陶オブジェ
黒いオブジェは陶芸作品で、作者伊藤さんは飛び入り参加です。自作を持参してましたので、試みに井上作品と取り合わせてみました。両作品は作風的には対照的ですが、時間が経つにつれていい感じに見えてきました。
地力がしっかりとしていることがわかります。
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西村陽平作品については、Art Marketをご覧ください。