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002 吾妻勝彦作品集 I LOVE YOU!

 

かたちブックス002 
AZUMA KATSUHIKO ART WORKS

2024年2月20日初版発行

A4版 4色刷 160 頁

文/笹山 央、吾妻勝彦

価格/3,300円

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[主張]

ポーランドでの野外展示に参加しての述懐より
私にとってこのフェスティバルに参加したことの最大の収穫は、たくさんの異国の人々との親交の時間が持てたことである。
他国に浸入し、他国を襲った過去を持つ日本の国民の一人である私と、他国に侵入され、軍事的支配を受けた経験を持つポーランドの人々とが、
大地に展開するアートを愉しむことを通して仲良くなり、手をつなぎ合えることを実感できたことが、私の最大の歓びである。
私はこのイベントに出品者として参加して、大きな満足感に浸った。
「世界は今、戦争をしている場合ではない」と思う。

 

 

[序文]
妻勝彦は千葉県の柏市というまちに住んでいます。柏市は吾妻の奥方の出身地で、
彼女の実家には梅の畑があって、元々秋田県の生まれである吾妻は梅の畑に東京生
活の疲れを癒される思いがあったようです。その近くに居を構えてからというもの
吾妻は、木や土を素材とする造形作品の創作に邁進していくようになりました。
 
作品の発表は毎年東京都心のギャラリーで開いていますが、隣りまちの我孫子市で、
市街地と手賀沼親水公園を展示場とするアートイベントが、20 年ほど前から毎年開
催されるようになり、吾妻もこれに参加して作品を発表しているので、ここがある
意味吾妻の創作の拠点となっているといえるかもしれません。
 
この本では、その我孫子市のアートフェスティバルで2021 年から2023 年まで展示
された作品と、東京都内での個展の発表作、そして、現在のようにカラフルな作調
になる以前の、土を生のままに使ったモノトーンな作調の時代の作品などを紹介し
ています。
 
更にハイライトな話題は、2021 年のポーランドのアーティストが企画・運営した
アートイベントに参加しての、現地での創作と展示の記録です。これを真ん中に配
置しました。
 
一見子どもの遊びの痕跡のようにも見える立体造形表現の中に、この時代と世界に
むけていかなるメッセージを籠めようとしているか、その事跡を是非愉しんでいた
だきたいと思います。 

吾妻勝彦プロフィール

2015  我孫子手作り散歩市(嘉納治五郎邸跡)
第14 回KJIMA 彫刻コンクール
TSUKUBA INTERNATIONAL ART IN REGIDENCE
2016  個展 ちばぎんひまわりギャラリー(日本橋)
2017  我孫子手作り散歩市(旧村川別荘 我孫子市)
第15 回KJIMA 彫刻コンクール〈招待作家〉
2018  8 LANDART FESTIWAL( Bubel-Granna, Poland)
2019  我孫子手作り散歩市(杉村楚人冠公園)
個展(天王洲セントラルタワー アートホール)
2020  初春展 ギャラリーGK(銀座)
2021  我孫子手作り散歩市(手賀沼親水広場 我孫子市)
2022  我孫子手作り散歩市(手賀沼親水広場 我孫子市)
2023  我孫子手作り散歩市(手賀沼親水広場 我孫子市)
Ⅵ フェスティバル・オブ・ライト「ザシャチュ・パラチ」に参加(モンテネグロ)
他、個展、グループ展多数

千葉県柏市在住

 

 

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