WEB版『かたち』 since1979

コメント・感想集(レクチャー参加者による)

 

第1回レクチャーより
床の間を挟んでコミュニケーションが発生してくるところが面白く感じられた。
床の間のしつらえを変えるという発想。作品を取り替えるという在り方が面白く感じられた。(取り替えているところを見ながら)
いい絵を探すのも、いい花生を探すのも、お客さんをもてなすためのいい器を探すのも、私の中ではどれもみんな同じこと。そこに区別はありません。

 

床の間は異種格闘技ができる場所。それを亭主がどうしつらえるかを拝見する側は愉しむ。取り合わせた途端に何かの力が発生してくるところが面白い。
床の間文化の原点は、複数の人間が寄り合って談論風発したり、絵や道具を楽しんだりするところにある。
板一枚を床に敷いて、それで仮の床の間スペースと見なせるという考え方が、ああそうかと思った。
美術品を日常生活に取り込んで愉しむために作品を購入するというふうに考える人が、最近は少なくなっているように感じる。
壁にかける小さなイコンみたいな感じで床の間スペースが持てれば素晴らしくなるんじゃないかと思う。