[人は日々]
作品についてのお問い合わせはこちらへ
静岡県の伊豆半島の付け根あたり、函南町という町の山中に工房を構えています。
長野県の南木曽の木地師の家に生まれ、成人して漆器制作の道に進みました。
1980年代に漆器作家としてデビューしましたが、根来漆器にベースを置く、野趣味のある作風は、ポストモダンな時代の風潮にマッチして、たちまちのうちに人気を集めました。
素材の木地や漆の原料などすべて自前で調達・加工して、ものに即した制作を進めています。
※ 擎子(けいし)/〝擎〟の字は奉げる、掲げるという意味。擎子は美術品や鑑賞置物などを置く台として使われます。大蔵さんは面白味のある材を探して擎子を作っています。ひとつひとつの古材から連想されてくるものを、楽しみながら作品にしている様子が浮かんできます。まな板皿や折敷、インテリアとしては壁面装飾など、用途も多様です。
略歴
1952年長野県南木曽の木地師の家に生れる
1972年二代村瀬治兵衛に師事、東京デザイナー学院工芸工業科で学ぶ
1975年岩手県浄法寺町で漆掻きを習得する/1976年より実家の木地挽きに従事する
1982年静岡県函南に工房「網轤」を開設。以後、全国各地で個展多数
[論評]冊子「人は日々」No.04より)