WEB版『かたち』 since1979

大村俊二作品集Glass Works1991-2025

かたちブックス


2026年3月20日初版発行
A4版 4色刷 210 頁
文/大村俊二、笹山 央
価格/4,400円 (消費税込)

 

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巻頭ページは海(水)のイメージ

高温下ではガラスは流体

毎年1点、大物制作

彫刻としての自立の形態を求める

パーツを組み合わせていく手法

遊びと機能


contents
Chapter: 1 Large-Scale Works
大物制作
大物制作を実現するための条件
大物制作の意義
大物制作に必要な設備と道具
Chapter: 2 Free-Blown Works Ⅰ
宙吹ガラス Ⅰ[ゆらぎ]
宙吹き技法およびガラスの透明性について
Chapter: 3 Sculptual Form Expression
彫刻としての造形表現
ソリッドワークについて
パーツ思考について
光のベルトについて
『刀』
実験的作品
Chapter4: Original Works4
オリジナルワークス
Chapter: 5 Free-Blown Works Ⅱ
宙吹ガラス Ⅱ[オブジェクト]
Chapter: 6 Production Works
プロダクションワークス
インタビュー「ガラスにとって美とは何か」
評論「大村俊二のガラス造形 ——無色透明性とゆらぎのかたち——」
プロフィール


 

 

世界の創生――「形の現出」と「ゆらぎの形」
ガラスにおける流れの形は、「形の現出」の暗喩として捉えることができる。大村が大物制作でやっているように、宙吹きを繰り返して作り出されてきた器状の本体に、熔けたガラスを流し掛けるとそこに一つの形が生れてくる。その生成の経緯はまさに透明な空間から「形が現出」してきたように見てとれるということである。流れの形は、大村の創作コンセプトの中で「ゆらぎの形」へと転化されていく。宙吹きによる成形自体が「ゆらぎの形」を表すのに加えて流れの形がさらに「現出」のイメージを強調する。かくして、大村の作品世界の主軸は「世界の創生」(〈物質の世界は1/f のゆらぎから生じた〉説)のイメージを喚起するところへと至るのである。

(巻末評論「大村俊二のガラス造形 ——無色透明性とゆらぎのかたち——」(笹山 央)より)

 

プロフィール